>>> 宝箱 (アイザック、お嬢、エヴァ)
背中に宝箱背負って、俺、登場。
「おーいエヴァー、お嬢ー。すんげーでっけぇ箱見つけたんだけど」
「まぁアイザック、貴方って力持ちね……! 手伝いましょうか?」
「お嬢、危ないから私が」
「いやんエヴァちゃん優しい。惚れちゃう」
「気持ち悪いぞ」
「うわ、ひっでぇ。マジでそう思ったのに。それじゃあ下ろすぜ」
「あぁ」
ゴトン。
「……でさ、この宝箱みてぇな箱、何? 屋敷ん中ウロウロしてたら見つけたんだけど」
「いや、宝箱だが?」
「……デカ過ぎんだろ。どんだけ財宝詰まってたんだよ」
「中身はお前だったんだぞ、アイザック」
「…………いやいやいや。俺、エヴァじゃねーから騙されないぜ」
「おい」
「あら、信じないのね?」
「おう。エヴァじゃねーから騙されないぜ」
「2度も言うなアイザック」
「大事な事なので2か……いてっ!」
「だからといって、2度も言うな!」
「だからって小突くなよ! 剣の柄地味に痛ぇんだよ!」
「ふふふ。……でも、本当なのよ? 貴方はこの中で眠っていて、それを私とエヴァが見つけて連れ帰ったの」
貴方と会えたから、だからこれは大切な宝箱。
……と嬉しそうに言われたら、何も言えなくなってしまうワケでだな。
「ね、エヴァ。私達の宝箱よね」
「えっ」
「えっ」
私達の、って。
可愛い笑顔で相棒のコートの裾をくい、と摘んでるお嬢じゃなく。
すげー勢いで目ぇ反らした相棒の方をガン見しちまうのは、しょうがないと思うんだ俺は。
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宝箱の中にキャラカードが入ってるので、本人が入ってたら面白いなと思って。