>>> バンダナとインクジター  (お嬢、グリュンワルド、エヴァ、アイザック、ブラウ)

「「「くじ?」」」
「えぇ、そう。くじ。運がいいと、レアな物が手に入るの」
「……やりたいのか、姫?」
「……(こく)」
「ふむ……」
「なあ。レアな物って?どんなだ?」
「ええと……私の体力が満タンまで回復するアイテム、貴方達の記憶を取り戻すのに必要な欠片、それから……」
「よし! 思い立ったが吉日ってやつだ!! 早速運試ししようぜ」
「いいの?」
「そうだな。一度くらい、運試しするのも悪くない」
「……決まりだな。では行こうか、姫」
「うんっ!!」

−引いてみた−

「お、箱来たぜ箱! て事は仲間か!」
「貴方達が強くなる為の、力の欠片。と言う可能性もあるわ」
「ふーん」
「とりあえず開けよう。そうしなければ先に進めん」
「よし、では」
「「「せーの」」」
  パカッ。
「……………。」
「……なぁ、このバンダナ野郎、誰だ?」
「私は知らん。グリュンワルドは?」
「知らない男だ。記憶に無いだけかも知れんが」
「じゃあ後で本人から訊くか……ってお嬢、次引くの早!!」
「だってもう1回分あったんですもの。……あら、また箱だわ」
「今度は違う奴がイイなー俺。よーし、また『せーの』で開けようぜ」
「「「せーの」」」
  パカッ。
「「「………。」」」
  ……パタン。
「済まないがクーリングオフは効くか? 返品したい」
「クジ返せとか言わねぇからさ。この箱だけそっちに返させてくれよ」
「悪いが、私からもお願いしたい」
「ええっ!? い、いえ、申し訳ありませんが……」
「3人揃ってどうしたの? ねぇ、誰が眠っていたの? 私、まだお顔を見ていないわ」
「いや、お嬢は見なくても」
「そうそう。ただの知り合いに似た人違いだキットソウダ」
「……貴様等もアイツを知っているのか」
「て事はグリュンワルドも知ってるのか」
「もう、何を言っているの。駄目よ、聖女様が選ばれた戦士なんだから……!!」
「あっ、ちょ!」
  パカッ!!
「まぁ、綺麗な銀髪。ねぇ、起きてちょうだい?」
「……、ん……………ん?」
「「「あ、起きた」」」
「……!!!!! グッ、グリュンワルドーーーーー!!!!!」
「黙れ、ブレイズ」
「ぐっ……! …ハッ、そこにいるのはエヴァリスト、貴様か!! ……何だ、軍犬もいるのか」
「(あかんべー)」
「軍犬、貴様…ッ!!」
「止せアイザック、後々面倒になる」
「…………済まないがクーリングオフは」
「無理です」
「初めまして。ねぇ、貴方。お名前は?」



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